本記事想定者
- 研究を効果的にアピール方法が知りたい。。。
- 学生時代に最も打ち込んだこと(ガクチカ)を研究でアピールしたい。例文を参考にしたい。
本記事はこういったお悩みを解決します。
結論から言うと、学生時代に最も打ち込んだこととして研究をアピールする際、「 成果 << 過程(プロセス) 」を意識することがポイントです。
この記事では、学部生から大学院生までが使える研究の学生時代に最も打ち込んだこと(ガクチカ)の例文とともに、効果的な伝え方のポイントを解説します。
– この記事を書いている人–
こつ ( X:@kotsublog )
- バイオ系大学修士卒
- インターンに10社以上参加
- 現職:研究職
- 社会人1年目
学生時代に最も打ち込んだこと(ガクチカ) ⇨ ”研究”の重要性
結論、”研究”は理系学生にとって就職活動における強力なアピールポイント。文系と異なり理系は技術面での評価が割合大きいことが理由です。
職種にもよりますが、理系に進学した時点で、理系独自の専門的・技術的な評価はキーポイントになります。
また、研究はただの学術的な成果だけでなく、「計画力」「実行力」「課題解決力」そして「粘り強さ」など、企業が求める多くの能力を発揮する場です。そのため、研究経験は、企業に対して実績を示すだけでなく、自分の強みや成長を具体的に伝える手段として非常に重要です。
研究が就職活動で評価される理由
- PDCA能力:未知の課題に挑戦し、「仮説⇨検証⇨評価⇨改善」を回す能力。
結論、これが評価の大きな項目。もちろん、人間性やこれまでの研究以外の評価項目ではあるものの、研究で評価される部分はPDCAサイクルを回した成果とそのプロセスになるでしょう。
研究を通じて培われるスキル(問題解決力、チームワーク、分析力など)
- 継続力
- 分析力
- 課題発見能力
- 問題解決能力
- チームワーク力
などなど。挙げるとキリがないですが、研究で培われるスキルは様々です。
実際に僕が研究活動を通じて伸ばすことができた能力であり、現在の就業先でも活きています。
だからこそ、これら能力を上手に選択しアピールすることが就活での重要なポイントとなってきます。
【”過程”が重要!】研究活動をアピールする際のポイント
研究をガクチカとしてアピールする際には、単に成果を伝えるだけでは不十分です。重要なのは、研究の過程で直面した課題やその解決策を具体的に示すことです。
また、研究の目標やそれに向けた計画を明確に伝え、自分の役割や貢献度をアピールすることが求められます。企業が評価するのは、結果よりもそのプロセスとそこから得た学びであり、どのようにして課題に取り組み、結果を導き出したのかがポイントとなります。
ガクチカとしての研究経験のアピール方法【型を紹介】
とはいえ、成果も重要なアピールポイント。成果とプロセスの両方をバランスよく伝えることが重要です。
成果:修士卒業時までに自身がファーストオーサーの論文を2報投稿できました。
具体的な成果をあげるとこのようなもの。これをまず伝えた上で、この成果のために「何をしたのか」「何を工夫したのか」などプロセスをしっかり伝えましょう。
最後に、+αとしてその能力「どのように企業で活かせるかを関連づけて伝える」ことで説得力が増します。
[結論]:成果
⇩
[プロセス]:具体的な施策
⇩
[能力]:最もアピールしたいあなたの能力
⇩
[まとめ]:その能力をどのように企業で活かせるか
成果だけでなく、研究のプロセスを強調することの重要性
繰り返しですが、成果だけでなくプロセスを強調することが非常に重要です。忘れがちですが特に企業が重視するポイント。
学生がどのようにして課題に取り組んだか、どんな工夫をしたか、そしてその過程で得た学びです。たとえ成果が目標に達していなくても、プロセスで示された努力や創意工夫が評価されることがあります。プロセスをしっかり伝えることで、面接官に対して実践力や成長意欲をアピールすることができます。
【具体例】研究ガクチカ例文
具体的な例文を挙げていきます。型をどのように意識して記載しているにも注目です
[結論]:成果
⇩
[プロセス]:具体的な施策
⇩
[能力]:最もアピールしたいあなたの能力
⇩
[まとめ]:その能力をどのように企業で活かせるか
上記でお話しした型を色分けし、該当部分に注目しながら例文を参考にしてみてくださいね。
例文1:学部生の基礎研究
私は学部時代に〇〇に関する基礎研究に取り組み、〇〇の役割に関するメカニズムを解明しました。その結果、〇〇%の精度を達成し、データの正確性を大幅に向上させることができました。
この成果を得るために、まず文献レビューや先行研究の分析を徹底的に行い、〇〇の現象に着目しました。その後、仮説を立て、それに基づいて複数の実験計画を作成し、試行錯誤を繰り返しました。データのばらつきを減らすため、実験条件を微調整しながら、分析手法を改善していきました。その過程で、統計的な手法を駆使し、信頼性の高い結果を得ることに成功しました。
この研究を通じて最も磨かれたのは、分析力と問題解決力です。特に、データの信頼性を高めるために実験の条件を細かく調整し、仮説の精度を高めることに注力しました。また、研究の進行中に予期しない課題が発生した際にも、冷静に原因を追究し、柔軟に解決策を見つけ出すことができました。
これらの経験は、貴社の研究職においても大いに活かせると確信しています。正確なデータを収集し、精密な分析を行う力は、〇〇の開発や新しい技術の検証に寄与できると考えます。また、研究過程で得た問題解決力は、貴社の研究プロジェクトをスムーズに推進するための大きな強みになると感じています。
例文2:大学院生の修士論文・プロジェクト
大学院では、〇〇の応用可能性に関する修士論文を執筆し、新しい知見として〇〇を明らかにしました。この成果は〇〇学会で発表され、学会内でも高い評価を受けました。
修士論文作成にあたり、まず既存の理論や研究データを徹底的に調査し、〇〇の応用に関する独自の仮説を立てました。次に、その仮説を実証するために複数の実験を設計・実施し、得られたデータを統計的に分析しました。さらに、実験結果を論理的に整理し、〇〇の新しい知見として統合するプロセスに力を注ぎました。研究成果をまとめる際には、論理の一貫性を保ちつつ、複雑なデータをわかりやすく視覚化する工夫を行いました。
この研究を通じて、データ分析力と統合力が大きく向上しました。特に、膨大なデータを効果的に整理し、簡潔かつ論理的にまとめる力が身につきました。また、学会発表を通じてプレゼンテーションスキルも向上し、専門的な内容をわかりやすく伝える能力を磨くことができました。
これらの経験を貴社の研究職でも活かしたいと考えています。データ分析や結果の統合における強みは、新しい研究テーマの開拓やプロジェクトの効率的な推進に貢献できると確信しています。また、プレゼンテーションスキルは、研究成果をチームや関係者に効果的に伝える場面でも役立ち、貴社の研究開発をさらに前進させる一助となるでしょう。
例文3:共同研究やプロジェクトリーダーシップ
私は〇〇研究プロジェクトのリーダーとして、チームを率いながら〇〇の開発を進め、予定よりも早く〇〇という画期的な成果を達成しました。
プロジェクトの成功に向けて、まず各メンバーの専門性やスキルを把握し、適切な役割分担を行いました。次に、定期的なミーティングを通じて進捗状況を確認し、課題が発生した際には迅速に対応できる体制を整えました。さらに、チーム内のコミュニケーションを活発にするために、情報共有やフィードバックの場を設け、全員が研究の方向性や目的を明確に理解できるよう努めました。その結果、研究がスムーズに進み、予定よりも早期に目標を達成することができました。
この経験を通じて、リーダーシップとプロジェクト管理能力が大幅に向上しました。特に、メンバーのスキルを最大限に活かしながらプロジェクトを円滑に進める力、チーム内のコミュニケーションを活発にし、意見交換を促進する力を培いました。また、迅速な意思決定や問題解決のスキルも身につけました。
これらのリーダーシップとプロジェクト管理能力は、貴社の研究開発プロジェクトにも大いに貢献できると考えています。多様なメンバーのスキルを活かしつつ、効率的にプロジェクトを進める力は、新しい研究分野の開拓や製品開発の推進において、組織全体のパフォーマンス向上に繋がると確信しています。また、チームワークを重視する姿勢は、貴社の研究文化にも適合し、プロジェクトを成功へ導く原動力となるでしょう。
まとめ:研究ガクチカは「成果<<過程」を意識
研究経験をガクチカとして活用するためには、成果だけでなく、その過程で得られたスキルや学びを強調することが重要です。
また、具体的なデータやエピソードを交えることで、説得力のあるアピールが可能です。最終的には、自分の強みがどのように企業で活かせるかをしっかりと示すことが鍵となります。
[結論]:成果
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[プロセス]:具体的な施策
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[能力]:最もアピールしたいあなたの能力
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[まとめ]:その能力をどのように企業で活かせるか