本記事想定者
- 理系は大学院に行くべきなのか?
- 大学院進学が自分にとって正しい選択かどうかわからない
- 理系分野で大学院進学がどれほどキャリアに有利になるか知りたい。
本記事はこういったお悩みを解決します。
結論として、大学院に行くべきかどうかは人によって異なります。例として、大学院に行くべき人は「専門性を高めたい」「技術職として働きたい」こういった意志を持つ方です。
本記事では、大学院に行くべきかどうか迷っている方に向けて、進学すべき人と進学しない方が良い人の特徴を解説し、あなたに最適なキャリア選択を考える手助けをします。
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– この記事を書いている人–
こつ ( X:@kotsublog )
- バイオ系大学修士卒
- 現職:研究職
- 社会人1年目
1. 理系は大学院に行くべきか?【結論、人による】
結論、理系の大学院進学は人によります。すなわち、必ずしも全員にとって最適な選択肢ではありません。
進学することで得られるスキルや知識は、研究職や高度な専門職にとっては有益ですが、逆に研究に興味がない、または早く働きたいという人にとっては不必要な負担となる可能性があります。
大学院に行くためには時間と費用の大きな投資が必要です。実務経験を積むことを優先したい場合、大学院進学はむしろキャリアの妨げになることもあるため、自分の目標に合った選択が重要です。
「大学院進学=正解」ではない
下記データからも読み取れる通り、理系学生が大学院に進む割合は3~4割程度です。
出典:https://www.mext.go.jp/content/1423020_012.pdf
早期就職を選択しキャリアを早くスタートさせることで、実務経験が得られるなどメリットも大きい場合もあります。
【具体例】大学院に行くべきでない人
- 実務を通じて成長したい
- 早期に安定した収入を得たい
- 今の専門知識/スキルを必要としない職種が気になる
このような方々は、大学院に進学せず就職活動を優先した方が良いでしょう。
また、大学院での研究には長時間の集中力や独自の問題解決力が求められるため、それが苦手な人にとってはストレスが大きく、満足のいく成果を出しにくいこともあります。
内部リンク:「研究職に向かない人の特徴」
2. 大学院進学を検討すべき人の特徴
- 研究が好きで専門的な知識を深めたい人
- 研究職や高度な専門職に就きたい人
- 大学院進学がキャリアに必須な分野を志している人
① 研究が好きで専門的な知識を深めたい人
研究に強い情熱を持ち、特定の分野で深く専門知識を追求したいと考える人にとって、大学院進学は非常に適した選択です。大学院では、学部とは異なり、自分が興味を持つテーマについてより高度な研究を行うことができ、その分野での専門家として成長する機会が与えられます。
また、研究に没頭できる環境や、同じ分野の先輩研究者と深く関わることで、理論的な知識や実践的なスキルを磨くことができます。こうした人々は、進学によって自己実現とキャリア形成の両方を目指すことができるでしょう。
② 研究職や高度な専門職に就きたい人
研究職や高度な専門職を目指す場合、大学院での経験は必要不可欠です。特に、大学院では特定分野での深い知識やスキルを習得することができ、これが高度な専門職に就く際に大きなアドバンテージとなります。
例えば、製薬業界や技術開発分野では、大学院卒の知識と経験が求められることが多く、企業側もそれを重視する傾向にあります。
研究職は自ら新しい知見を切り拓くことが求められるため、大学院での研究経験が将来のキャリアに大きな影響を与えるのです。
③ 大学院進学がキャリアに必須な分野を志している人
大学院進学が必須となる分野を目指している場合は、進学が重要です。特に、研究職や高度な技術職、学術分野などでは、大学院で培う専門的な知識やスキルがキャリアの基盤となります。
例えば、バイオテクノロジーや物理学のような分野では、学部レベルではカバーできない高度な知識が必要とされます。これらの分野では、大学院での学びが将来的なキャリアの鍵を握っており、進学することで初めて得られる就職機会や研究チャンスが広がります。
内部リンク:「理系研究職の実情とキャリアパス」
3. 大学院に行くべきでない人の特徴
- 学費や時間の投資が負担になると感じる人
- 研究に興味が薄い、もしくは早く社会に出て働きたい人
- 企業での実務経験を早く積みたいと考える人
多くの人は大学院での研究を楽しんでいますが、全員がそのプロセスを有益と感じるわけではありません。進学せず、実務経験を早く積むことで、キャリアの早期スタートや経済的安定を重視した方が成功につながることもあります。
学費や時間の投資が負担になると感じる人
大学院進学には、多大な学費と時間の投資が必要です。特に、自己資金で進学する場合、学費の負担が大きくなり、経済的なプレッシャーがかかることがあります。
また、時間を費やすことで、就職を遅らせるリスクもあります。これがキャリアに与える影響を考慮すると、学費や時間の負担が大きすぎると感じる場合は、進学せずに早期に社会に出て経験を積む方が、将来の安定や成長につながる可能性があります。
進学に対する負担が自分の成長を阻害しないか、よく検討することが大切です。
研究に興味が薄い、もしくは早く社会に出て働きたい人
研究に対して強い興味や情熱がない場合、大学院進学は避けるべきです。大学院は研究を中心とした学びの場であり、長時間にわたる実験や論文執筆が求められます。
早く社会に出て働きたいという気持ちが強い人にとっては、大学院での2年や3年は無駄に感じることがあるため、早期就職を選ぶ方が適しているケースが多いです。
企業での実務経験を早く積みたいと考える人
企業での実務経験を早く積みたいと考える人には、大学院進学よりも早期就職が適しています。
特に、実務を通じてキャリアを形成したい場合、大学院での理論的な学びよりも、実社会での経験が重要です。実務を早く経験することで、現場で必要なスキルや知識を身につけることができ、キャリアの早い段階で成長するチャンスを得られます。
また、企業の中でのキャリアパスを早くスタートさせることで、大学院卒よりも早く昇進や昇給の機会が訪れる可能性も高まります。
内部リンク:「理系学士卒で成功するためのキャリア戦略」
内部リンク:「理系就職における学士卒と院卒の違い」
4. 大学院進学のメリットとデメリット
まとめると上記が挙げられます。一つずつ解説していきますね。
大学院進学のメリット: 専門性の向上
大学院に進学することで得られる最大のメリットは、専門性の向上です。
特定の分野に深く精通し、理論や実践に基づいた高度なスキルを習得することができます。また、同じ分野の研究者や教授、業界の専門家とネットワークを築くことで、将来のキャリアにおいて多くのサポートや情報が得られるでしょう。
大学院進学のデメリット: 学費と就職の遅れ
大学院進学おけるデメリットは学費が大きな負担となるでしょう。特に奨学金や助成を受けられない場合、経済的な負担が増します。
また、進学によって就職のタイミングが遅れ、社会に出るまでの時間が長くなるため、キャリアスタートが遅れるリスクも考慮しなければなりません。
大学院進学=自身への投資
経験上、このマインドが大切です。つまり、「キャリアが遅れる」という事実は気にしなくて大丈夫です。サッカー選手でも野球選手でもプロになるために幼少期から自身に対して時間の投資をしているのと同じで、立派な研究者となるための時間として捉えましょう。
内部リンク:「大学院進学に伴う学費と奨学金の実情」
5. 進学すべきかどうかを判断するためのポイント
例えば、研究職や高度な専門職には大学院の知識が不可欠ですが、そうでない場合、学部卒でも十分に活躍できる分野もあります。また、進学による経済的負担が大きい場合は、奨学金や助成金の有無も考慮し、現実的な選択をする必要があります。
キャリア目標や経済状況を考慮して決める
大学院進学を決断する際には、キャリア目標や経済状況をしっかり考慮することが大切です。自分が進みたい職種や業界で大学院卒の資格がどれほど重要かをまず確認し、その上で経済的な負担や時間的な投資が妥当かを判断しましょう。
例えば、研究職や技術職を目指す場合は大学院で得られるスキルが不可欠ですが、ビジネスや営業職では実務経験の方が重視されることもあります。
進学に伴う学費や生活費をどう捻出するか、奨学金制度の活用も視野に入れながら、慎重に判断しましょう。
学部卒でも十分活躍できる業界や職種の検討
学部卒でも十分に活躍できる業界や職種は数多く存在します。特に、IT業界や技術系の職種では、実務経験やスキルが重視され、必ずしも大学院での高度な専門知識が求められるわけではありません。
また、営業職やプロジェクトマネジメントなど、コミュニケーション力やリーダーシップが求められる分野でも、学部卒の段階で活躍できるチャンスがあります。こうした業界では、早期に社会に出て経験を積むことが、キャリア形成において重要なポイントとなることが多いです。
内部リンク:「理系学士卒でも成功する職業選び」
6. まとめ
大学院進学は、キャリアにおいて重要な選択肢の一つですが、全ての人にとって最良の道とは限りません。
進学のメリットとしては専門性の向上やキャリアの広がりが挙げられますが、一方で学費や時間の負担、研究のプレッシャーといったデメリットも存在します。
進学すべきかどうかを判断する際には、自分のキャリア目標や経済状況を考慮し、学部卒でも活躍できる業界や職種の検討も必要です。最終的には、自分の目標に最も合った選択をすることが成功への近道です。