製薬会社の研究職がきつい理由とは?実態とやりがいを徹底解説!

本記事想定者

  • 製薬会社の研究職ってきつい?
  • 仕事の過酷さ、やりがいを知りたい。
  • 製薬業界の実態を知りたい。

本記事はこういったお悩みを解決します。

個人差はあるかと思いますが、結論、製薬会社の研究職はやりがいがいがあります。実際に私は製薬会社の研究職として働いていますが、きつさを感じません。

むしろ大学時代の同期の新卒生活の話を聞き、私が勤める製薬会社の研究職はそれほどの過酷さはなく、働きやすいんだなと実感しました。

本記事では、私の実体験も含め製薬会社の研究職の実態ややりがい、働く上でのポイントとアドバイスについて解説していきます。

この記事を書いている人

  • バイオ系大学修士卒
  • インターンに10社以上参加
  • 社会人1年目
  • 現職:研究職
目次

製薬会社の研究職がきつい?【現職コメント:きつく感じません】

私は現在製薬会社の研究職として勤めていますが、結論きつくありません。むしろやりがいを持って実験に取り組めています。

手始め個人的な感想ですが、理由は以下の通り。

  • 実験が好き
  • 実験成果がポジティブだとやりがいを感じる
  • 慣れれば自身のスケジュール管理で実験業務で進められ働きやすい

様々ありますが、単純に実験が好きです。そもそも研究職を目指している方はここは私と同意見でしょう。

また取り組んだ実験成果が次の過程でどういった結果を示したかに注目するとやりがいに結びつきます。例えば、「マウスで検討したところ〇〇な効果が見られた!」などです。

製薬会社であれば、こういった成果は薬の開発において重要なものになってくる可能性が十分にあります。将来市場に出回る薬の開発に携われていることはものすごいやりがいに感じられますよ。

研究職の実態【リアルです】

製薬会社の研究職とは

製薬会社の研究職は、新薬の開発や既存薬の改良に携わる重要な役割を担っています。研究職は、基礎研究から臨床試験、さらには製造プロセスの最適化まで、幅広い分野で活躍します。

これら業務は、科学的な実験やデータ解析に基づき、実用化に向けた成果を出すことが求められます。特に、製薬業界では、社会の健康や福祉に直接貢献する研究が行われるため、その影響力は大きいですが、同時に失敗が許されない厳しい環境でもあります。

とはいえ研究というのは見えない世界を明らかにするもの。なので「仮説が上手くいかない≠失敗」であることを頭に入れておきましょう。

具体的な業務内容と求められるスキル

製薬会社の研究職では、特定の疾患に対する薬の効果を検証するための実験計画の立案、実施、データ解析が主な業務です。さらに、実験結果に基づいて論文執筆やプレゼンテーションを行い、研究成果を社内外に発表する機会もあります。このため以下の能力が求められるでしょう。

  • 実験技術
  • 高度な科学知識
  • 論理的思考力
  • チームで協力する能力
  • プレゼンテーションスキル
  • 英語論文の読解・執筆能力や国際的なコミュニケーション能力

学術的スキル +α:グローバルな視点・スキルも重要です。また働き方も多様になっているので、企業ごと派遣社員・正社員で異なる場合もありますが基本以上のスキルが求められるでしょう。

研究職が「きつい」と言われる理由

  • 長時間労働とプレッシャー
  • 高い専門性と常に求められる結果
  • 競争の激しさとキャリアアップの難しさ

様々だと思いますが具体的にはこれらが理由になってくるでしょう。

① 長時間労働とプレッシャー

製薬会社の研究職は、厳しい納期と高い成果要求の中で働くことが多く、長時間労働が常態化することがあります。特に、プロジェクトの進行が遅れると、研究者は時間外労働や休日出勤を余儀なくされることも少なくありません。

加えて、新薬開発には莫大な費用がかかるため、失敗が許されないプレッシャーが常に付きまといます。このプレッシャーは、ミスを恐れて慎重に作業を進める必要があり、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。結果として、研究職は心身のバランスを保つことが難しいと感じることが多いです。

でも大丈夫です。ミスは誰でもします。

私も就業はじめ初めての実験が多く、失敗の連続でした。しかし、しっかり状況の説明や原因を報告すれば、先輩や社員さんは責めることはありません。なぜなら優秀な先輩社員の方であっても過去に失敗を重ねていることはわかっているからです。

仮に、責められたとしても気にしないマインドで取り組みましょう。「その失敗があなたを成長させる」この言葉を胸に刻んでおいてください。

嘘で隠すのが良くないので、失敗した際は正直に報告をしましょう。失敗は怖くありません、最初のうちにたくさん失敗して学びましょう。

② 高い専門性と常に求められる結果

製薬会社の研究職は、高度な専門知識と技術が求められるため、常に自己研鑽を続ける必要があります。新しい技術や知見が次々と登場するため、最新の知識を習得し、実験や解析に応用することが不可欠です。

また、研究職は成果を求められる仕事であり、仮説が否定されたり、期待する結果が得られなかったりすることも多々あります。そのため、短期間で成果を出すプレッシャーや、試行錯誤を繰り返す過程でのストレスが大きいです。これらの要因が、研究職を続けることの難しさを感じさせる一因となります。

スタート地点は皆同じ。どれだけ今から学べるかが重要です

結論、高い専門性が求めらられるのはどの業界・職種も同じです。研究職に限らず、その職・仕事に対してどれだけ今から学ぶかが結果につながると思います。スタート地点は皆同じなので、前を向いて私と一緒に努力していきましょう。

③ 競争の激しさとキャリアアップの難しさ

製薬業界は非常に競争が激しく、研究職でも他者との差別化が求められます。優れた成果を出すためには、独自の研究テーマや手法を開発し、他の研究者よりも一歩先を行くことが求められます。

しかし、キャリアアップには、研究成果の継続的な発表や特許の取得、外部からの評価など、多くのハードルがあります。加えて、研究開発のポジションが限られているため、昇進の機会が少なく、ポスト獲得のために熾烈な競争にさらされることもあります。このような状況は、キャリアの不確実性を感じさせ、長期的なモチベーションを維持することが難しくなります。

研究職で感じるやりがい

  • 社会への貢献と研究の成果
  • 成果を上げた時の達成感

社会への貢献と研究の成果

製薬会社の研究職は、社会全体に対して大きな貢献ができる職業。私が一番に感じることです。業務をこなす中で、その成果がどのように結びついていくかその動向を追っていくとやりがいにつながります。

例えば、新薬の開発によって治療が難しかった病気を克服したり、患者の生活の質を向上させたりなどが挙げられます。

このような社会的なインパクトを直接感じられるのは、研究職の大きなやりがいです。また、自分の研究が実際に薬となり市場に出たとき、その成果が世の中に認められる瞬間は非常に感慨深いものです。社会に貢献できるという実感が、研究を続ける上での大きなモチベーションとなります。

成果を上げた時の達成感

研究職は、長い試行錯誤を経てようやく成果が出ることが多く、その過程には多くの挫折や失敗が伴います。しかし、そうした困難を乗り越え、実験が成功した時や、論文が発表された時には、非常に大きな達成感を得ることができます

この達成感は、研究における最大の喜びであり、他の職種では味わえない特別な体験です。また、研究成果が学会や業界内で評価され、他の研究者からのフィードバックを得ることも、自己成長を感じられる重要な要素です。このような成功体験が、研究職を続ける原動力となります。

試行錯誤の過程が割合多いのは研究職の特徴だと思います。だからこそ、達成感は大きなものとなります。

厳しさを乗り越えるための行動とマインド

  • 目標設定と計画
  • 失敗は普通”失敗から学ぶ”精神
  • 作業量を増やす” リスク分散”
  • 成果を上げた時の達成感を忘れない

目標設定と計画

まず目標設定と計画を練った上で実験・業務に取り組むことが研究者にとって大切です。特に企業における実験業務は、部署間での締め切りがきっちり決まっていることが多く、自身の実験業務が滞ると他部署の方に迷惑をかけることになってしまいます。

例えば、「〇日午前中までに〇〇のサンプルを〇〇の部署へ提出する」こういったような内容の実験業務です。

余裕を持った計画をたて、行動することが精神的にも大切です。

失敗は普通”失敗から学ぶ”精神

実験は失敗がつきもの、このマインドを持つことも大切です。初めての実験、初めての機器など1回目から完璧にこなせる人間は誰一人いません。実際に現場にいる玄人の方でも初めは何度も失敗を経験しているお話を伺ったことがあります。

その上で”失敗から学ぶ”精神を持つことが個人的に重要だと思います。失敗するのはしょうがないといって甘えるのではなく、「次は絶対失敗しない!」というマインドで実験に取り組むことが大事です。

作業量を増やす” リスク分散”

失敗をカバーできるスケジュールを組むことも重要です。作業量を増やすことができれば、”リスク分散”につながります。

具体的には、空き時間で同じ実験を行いバックアップ実験をしておくことで、手技的なリスクを分散させることができます。

1回目は失敗していたが、バックアップとして行なった2回目の方では成功している。といったことも少なからずあるので重要です。

まとめ:製薬の研究職はやりがいがすごい!きついのはイメージです。

本記事では製薬会社の研究職の実態とやりがいについて、私の実体験をもとに解説していきました。結論、きついのはイメージに過ぎずやりがいを持って仕事できるのが製薬会社の研究職の魅力です。

もちろん人によって合う合わない職種ありますが、興味を持った方はぜひトライしてみてください。世の中、転職時代だからこそ気軽に飛び込みその後のキャリアを考えても良いと思います。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次