学部卒で研究職は本当に難しい?成功への道と具体的な戦略を解説

本記事想定者

  • 学部卒の研究職は難しい?
  • 学部卒でも狭き門 ”研究職” に就くためのアドバイスが欲しい。

本記事はこういったお悩みを解決します。

結論、学部卒でも研究職に就くことが可能です。実際に私は学部卒で研究職に就いた方は見てきましたし、就活で問われる面はスキル面だけでないからです。

一方で、学部卒で研究職に就くことに難しさはある上、意識すべきポイントがあります。本記事では、私の実体験も含め研究職に就くためのポイントとアドバイスについて解説していきます。

この記事を書いている人

  • バイオ系大学修士卒
  • インターンに10社以上参加
  • 社会人1年目
  • 現職:研究職
目次

学部卒で研究職は難しい?【やめないで。挑戦しましょう】

結論、学部卒で研究職は目指せます。私は修士卒ですが、所属していた研究室では学部卒の後輩の子が「研究職」として現在就業しています。

学部卒でも研究職を目指せる理由

学部卒でも研究職が難しくない理由として、近年では企業が多様なスキルセットを重視するようになったことが挙げられます。特に、学部卒でもインターンシップやプロジェクト経験を積むことで、実践的なスキルを身につけることができます。また、スタートアップ企業や中小企業では、柔軟な思考や新しい視点を持つ学部卒が評価されることも多いです。

さらに、厚生労働省のデータによれば、学部卒の就職率は約98.1%と非常に高く、専門職や技術職への就職も一定数見られます【厚生労働省, 令和6年3月時点】。このように、学部卒でも個々の努力次第で研究職に就くことは十分可能です。

そもそも技術面のスキルだけで採用しているわけではない

結論、経験上採用では技術的なスキル評価だけでなく「思考力・論理性」が問われる。例えば以下のような質問。

  • この研究の”あなた” が感じる面白いところは?
  • この研究の将来性は? “あなた” の意見を教えてください。
  • この研究を通じて ”あなた” はどのように成長したいですか?

“あなた” の意見が求められる質問が多い印象でした。

すなわち、スキルがなくても自身が取り組む研究についてしっかり考えて取り組む姿勢が重要なポイントになります。

技術的なスキルは、就業開始後に身につけていくパターンが多い。これは社会人1年目として働いた経験上です。まずは取り組む研究に対して興味を持ちあなた自身の考え・アイデアをしっかり持つようにしましょう。

研究職で求められる具体的なスキルセットとは?

研究職とは、新しい知識や技術を創出することを主な業務とする職種で、企業や研究機関、大学などで活躍しています。具体的な業務内容には、実験やデータ解析、論文執筆、研究成果の発表などが含まれます。

求められるスキルとしては以下が挙げられます。

  • 専門分野の深い知識
  • 問題解決能力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力
  • データサイエンスやプログラミングスキル

一般的なキャリアパス(学部卒、修士卒、博士卒)

研究職への一般的なキャリアパスは、学歴によって異なります。学部卒は、主に技術サポートや補助的な研究業務に就くことが多いですが、専門性や経験を積むことで研究職に進む道もあります。

修士卒は、専門分野での研究経験を生かし、企業や研究機関での研究職に直結するケースが多いです。博士卒は、深い専門知識と独自の研究テーマを持つことから、大学の教員職や研究機関のリーダー的役割が期待されます。キャリアパスは学歴により異なるが、それぞれに適した進路が存在します。

学部卒で研究職に就くことの難しさ【解決策提案します】

学部卒が研究職を目指す際に直面する主なハードル

  • 専門性の不足
  • 研究経験の少なさ
  • 求人数の少なさ

学部卒は修士や博士と比べて、特定分野に関する深い知識や高度な研究スキルが十分でない場合が多く、これが採用時の大きな障害となります。

また、学部生の研究経験は限られるため、実践的な研究プロジェクトで求められる高度な技術やデータ解析能力が不足していることもあります。さらに、企業や研究機関では高い専門性を求めるため、学部卒に対する求人が限られていることが多いです。

① 専門性の不足

学部卒の場合、専門分野における知識やスキルが修士卒や博士卒と比較して浅く、これが研究職へのハードルとなります。多くの研究職は、高度な専門知識や技術を前提としており、学部レベルの教育だけではそれらを満たすのが難しいことがあります。

特に、最先端の技術や理論を扱う研究では、修士や博士の教育で得られるような深い理解と応用力が求められるため、学部卒ではその基準に達しないことが多いです。このため、専門性の不足が採用選考での不利な点となります。

【解決策】先輩・教授を頼ろう

専門性が不足しているなら、直属の先輩や教授(担当教員)を頼りましょう。具体的には、「この研究のビジョン・将来性とは?」など、ご自身が取り組む研究の将来性や疑問に思ったことはすぐに聞く・調べる!を心がけましょう。

「研究=不明確な事象を追い求める作業」だと思います。だからこそ、研究の将来性を把握しあなた自身の考えをまとめておくと就活において役立ちます。

② 研究経験の少なさ

学部卒の学生は、研究経験が限られているため、即戦力としての評価が低くなりがちです。修士や博士課程では、長期間にわたる研究プロジェクトの遂行や、論文執筆、学会発表といった実践的な経験を積むことができますが、学部レベルではこれらの機会が少ないのが現実です。

その結果、研究職として求められる独自の研究テーマを持つ能力や、プロジェクトを一貫して推進する能力が不足していると見なされ、これが採用の難しさにつながります。

【解決策】たくさん実験しましょう

たくさん行動することで経験不足は補えます。「新しい実験系に取り組む=できるか不安」こういった感情を抱く方をもちろんいると思います。そんな方は捉え方を変えましょう。「新しい実験系に取り組める。学生のうちに経験できる機会なんて最高だ!」と。社会に出たら、新しいことに取り組む機会はほぼ毎日の事象です。だからこそ学生のうちにたくさん実験してなれましょう。

③ 求人数の少なさ

研究職において、学部卒を対象とする求人は限られているのが実情です。多くの企業や研究機関は、高度な専門知識や研究経験を持つ人材を求めるため、修士卒や博士卒を採用する傾向が強いです。

特に、専門性が重要視される分野では、学部卒は競争力が低く、選考で不利になることがあります。また、学部卒向けの研究職の求人が少ないため、希望する職に就ける可能性が低く、これが学部卒で研究職に就く難しさを一層増しています。

【解決策】働き方は多種多様です。

結論、「派遣型研究職」にも目を向けましょう。メーカーの研究職は選考枠が少なく競争率が高く、修士卒でも選考突破が厳しい企業もたくさんあります。派遣型研究職は一般的に3年ごとに就業先を変えながら、研究職として働けます。また、企業によってその働き方・キャリアのステップアップは多種多様です。ぜひ働き方にも目をむけ、色々な企業を視野に入れてみてくださいね。

学部卒でも研究職に就くための具体的な戦略

企業や研究機関が求めるスキルの強化

学部卒が研究職に就くためには、企業や研究機関が求めるスキルを意識して強化することが重要です。具体的には、データ解析やプログラミングスキル、そして分野特有の実験技術など、研究に直結するスキルを習得することが求められます。

まず企業研究・分析に力を入れて、選考突破に必要な能力はなんなのかしっかり把握しましょう。その上で、目の前の研究に全力で取り組みましょう。

結論、研究職を目指す方こそ「就活と研究の両立がしっかりできる方」が強いです。就活中もしっかり研究者としてのスキルアップをはかりましょう。

企業が求める人物像:”〇〇ができる方”  ▷▷▷ 〇〇を伸ばす。

インターンシップや研究プロジェクトへの積極参加

インターンシップや研究プロジェクトへの積極的な参加は、学部卒が研究職に就くための重要な戦略です。これらの経験を通じて、実際の研究現場で必要とされるスキルや知識を身につけることができます。

また、実務経験を得ることで、履歴書に具体的な成果を記載できるようになり、採用時のアピールポイントが増えます。さらに、インターンシップを通じて得た人脈や評価が、正規雇用への道を開くこともあります。実践経験は、学部卒が他の候補者との差別化を図る鍵です。

インターンシップへの参加 の魅力

  • 実務経験を得られる
  • アピールポイントが増える
  • ほか学部卒候補者との差別化を図れる

まとめ:諦める必要なんてない。理系学部卒の方も研究職に挑戦しましょう。

経験上、学部卒で研究職に就いた方は見てきましたし、就活で問われる面はスキル面だけでなく思考力・論理的思考力も問われます。ご自身の研究活動を全力で取り組むことで、研究に対する考えやアイデアを培うことが選考突破の近道となるでしょう。

またほか学部卒候補者との差別化を図るためにも、インターンシップへの参加など積極的に参加し実務経験を積むことで競争力を身につけられると思います。

学部卒として研究職に挑戦することは決して不可能ではありません。戦略的なアプローチ、例えば、自己分析を行って自分の強みや興味を明確にしたり、どの分野で研究職を目指すかを決定することも大切です。ぜひ諦めず挑戦してくださいね。

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